大腸CT画像解析センター
当クリニックでは大腸CT画像診断解析センターを併設しています。
大腸CT検査を行うだけではなく、3D画像を作成・診断し、さらに専門の放射線技師と医師が画像を解析することで、診断精度を高めております。
ここまで一貫してできるのが、私たちの強みです。
また大腸内視鏡検査挿入困難な場合、同日大腸CT検査を行い内視鏡で観察できなかった部分に病気がないかどうか、しっかり確認しておりますので、どうぞご安心ください。
大腸CTとは
大腸CTは、内視鏡ではなくCT装置を用いた大腸の精密検査です。これまでの大腸内視鏡検査よりも苦痛を軽減することができます。大腸ポリープや大腸がんなどの診断目的に用いられる検査で、内視鏡を挿入しなくても3D画像が作成できます。
粘膜表面の構造や色などは内視鏡画像が優れていますが、大腸CTは病変の有無を診断する上では正確に診断できます。
大腸CTのメリット
前処置の負担軽減
大腸CTでは造影剤を服用しますので、内視鏡検査時に行う下剤服用の量を減らすことができます。内視鏡検査を受ける方にとって、前処置に行う腸管洗浄が最も大きな苦痛をもたらします。大腸CTでは下剤内服量を少量にすることができます。
抗凝固薬を服用している方も内服を止めなくて済み、低侵襲な検査なので、患者様の負担も最小限で済みます。また、鎮静剤などを使用しないので、検査当日でも車を運転してご来院頂けます。
検査自体の負担軽減
大腸CTにかかる検査所要時間は、約5~10分程度です。チューブを挿入するのも肛門から数cmのため、大腸の奥までスコープを挿入する内視鏡検査に比べて、患者様の苦痛は軽減されます。また、施術者の技量によって所要時間や苦痛度合が変わることなく、合併症がないため、非常に安全な検査とされています。
診断上の利点
病変を診断する上で、大腸CTが非常に優れていることが多くあります。国内の臨床試験でも、内視鏡検査で発見できなかった病変を大腸CT検査で見つけられた事例が報告されています。また、内視鏡検査は、スコープが通過できない腫瘤が存在すると、その奥には進めず病変の有無を確認できなくなってしまい、治療すべき病変のうち約5~10%は発見できないと言われています。大腸CTでは、大腸全体及び腸管壁全層の評価が可能です。
大腸CTのデメリット
前処置に関するデメリット
造影剤を内服する前処置は、ヨードアレルギーがある方は内服できません。
診断上のデメリット
内視鏡検査のように粘膜の出血の有無など直接的に観察ができず、病変の形態の変化などの情報も取得できません。
処置ができない
大腸CTでは、病変発見時の処置ができません。ポリープや病変が見つかった場合に、切除治療を行ったり、病理検査に出すことができないため、万が一大腸CTで病変が見つかった場合は大腸カメラを追加で実施します
医療被曝
CT機能の進歩によって以前よりは減っていますが、大腸CTでは医療被曝があります。とはいっても、注腸検査よりは少ないためご安心ください。なお、妊娠している可能性のある方は、大腸CTは受けられません。