埼玉県川越市の医療法人財団献心会 川越胃腸病院は消化器科専門病院として「高水準の専門医療技術」と「患者様の立場に立った心温かい医療サービス」を以って医療活動を遂行し、「人間尊重の医療を行う病院」を目指しています。胃,胃がん,食道,十二指腸,胆嚢,胆石,膵臓,小腸,大腸,大腸ポリープ,鼠径ヘルニア,検査,内視鏡,腹部超音波,CT,CTC,川越

腹部超音波検査

超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波で、一定方向に強く放射され直進性が高いという性質があります。これを利用して腹部に超音波を発信し、そこから返ってくるエコー(反射波)を受信し、コンピュータ処理で画像化して診断するのが腹部超音波検査(腹部エコー)です。

組織の組成によってそれぞれ基本的なパターンがありますが、腫瘍、ポリープ、炎症、結石などは周囲の正常な組織と組成が異なるため、超音波画像では、正常な組織との境界にコントラストが生じます。そのコントラストから、異常が生じていることを見つけ出すのです。
超音波検査で使う超音波の周波数では、人体に対する影響は無く放射線を使った検査で問題になる「被曝」のような障害がありません。
検査を受ける人の苦痛もなく安全なため、産婦人科では胎児の診察にも用いられています。

腹部超音波検査で何がわかるのか?

この検査で調べられる臓器は多岐に及び、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓が主な対象となります。また、これらの臓器の内部や周囲の血管、リンパ節、胆管なども観察できます。
なかでも胆石、早期肝臓がんの発見に有用です。胆石は、何らかの症状を認めずに、検診で初めて指摘される場合も多く、保有者の約10%は生涯、無症状で経過するといわれています。
C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する確率が高いので、定期的な検査で早期の変化をとらえるために、この検査が頻用されています。
医療用に使われている超音波では、骨や空気を伝播しません。 これにより、骨や空気の存在は確認できますが、その先(深部)の情報を得る事ができません。 空気で一杯の肺、骨に囲まれ隙間の無い大人の脳、等の観察はできません。

検査結果の判定

胆石や臓器の腫瘍などがあれば、画像に浮かび上がります。
肝臓の腫瘍はうすい白い像となるので、この検査で比較的わかりやすく、肝臓がんや肝硬変の早期発見にもつながっています。胆嚢内は胆汁があるため黒く映し出されますが、胆石があるとその部分が白く写り、さらにその後方に陰ができます。石があると、音波それに反射されて、その後方にエコーが伝わらない音響陰影という陰ができるからです。
しかしポリープの場合は白い像だけで音響陰影がないため、石で無いことが区別されます。

腹部超音波検査はどのように行なうのか?

腹部を十分に広く出すため、ズボンやスカートは腰の骨位まで下げます。
検査台に仰向けに寝て、両手を頭の方にあげて、手枕をした姿勢をとります。}

最初に、皮膚と音波を出す探触子(プローブ)との間に空気が入らないように、腹部にゼリーを塗ります。プローブを腹部に押し当て、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓など腹部内臓器の断面層の画像をモニターテレビで観察します。
この検査は、放射線を使用しないので、被爆の心配はなく、安心して受けられます。

検査時間は部位によって異なりますが、通常5~10分くらいです。

検査を受けるときの注意

  • 前日の夕食は普通ですが、当日の朝食は禁止です。
  • 常用薬は飲んでもかまいません。
  • 検査着に着替えずに行ないますので、ワンピースやボディースーツなどは避けて、腹部の出しやすい服装を選びましょう。
  • 検査担当者が、腹式呼吸や深呼吸などを指示することがあります。
  • 基本的に腹部内に空気が多く存在すると、画像がよく見えません。食事の後では消化管内に空気が発生しやすいため、絶食の状態で行ないます。

異常な場合に疑われる病気

肝臓がん、肝血管腫、肝硬変、肝嚢胞、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢がん、膵臓炎、すい臓がん、腹部大動脈瘤など