埼玉県川越市の医療法人財団献心会 川越胃腸病院は消化器科専門病院として「高水準の専門医療技術」と「患者様の立場に立った心温かい医療サービス」を以って医療活動を遂行し、「人間尊重の医療を行う病院」を目指しています。胃,胃がん,食道,十二指腸,胆嚢,胆石,膵臓,小腸,大腸,大腸ポリープ,鼠径ヘルニア,検査,内視鏡,腹部超音波,CT,CTC,川越

Q4.薬に関すること

Q4-1. 薬の有効期限はありますか?

A. 医師が発行した処方箋に基づいて調剤した薬については、物質的な有効期限と、治療上の有効期限を考える必要があります。

  1. 物質的な有効期限について
    薬には有効期限があり、製造後2~5年と設定されているものが多いのですが、製造日から患者様にお渡しする時点までに様々な日数が経過していますので、有効期限までの日数は調剤した薬局でなければわかりません。調剤する薬局は医師の服用指示期間内に有効期限が切れない薬であれば調剤することができますので、それ以降の保証期間はありません。もし、頓服(症状がある時のみ服用する薬)など、服用終了日がはっきりしない薬を処方された場合は、調剤した薬局に期限を確認しておくと安心です。また、薬は熱、湿気、光によって変質しますので、有効期間内であっても、保存状態によっては薬が変質して効果が弱くなったり、体に望ましくない成分になってしまう場合があります。薬は湿気の少ない冷暗所に保存し、医師が指示した期間に服用するようにしてください。
  2. 治療上の有効期限
    医師は、患者様の病状に合わせて様々な観点から処方を考えています。同じ患者様が再び同じような病状になったとしても、その原因は異なっている場合があり、過去に処方された薬を服用することが、却って症状を悪化させることもあります。また、その時に併用している薬によっては、飲み合わせが悪く、効果の増強や減弱がおこったり、副作用が出やすくなったりすることもあります。基本的には、調剤年月日から投与日数分までが薬の有効期間と考えてください。慢性疾患の場合でも、定期的に医師の診察を受けて頂くことが大切です。

Q4-2. 薬をお茶で飲んでもいいですか?

A. お茶で服用すると影響があると言われている薬の例をいくつか挙げます。

  1. 貧血治療薬の鉄剤は、お茶で服用するとお茶に含まれるタンニンの影響で消化管からの吸収が減ると言われています。その一方で、貧血の時は、腸管からの鉄吸収が亢進しているので、お茶と飲んでも貧血の治療効果には影響がないという報告もあります。
  2. お茶などに含まれるカフェインは、喘息治療薬(テオフィリン)や筋肉の緊張を和らげる薬(チザニジン塩酸塩)などの効果を高めることがあります。
  3. お茶などに含まれるカフェインにはもともと中枢神経興奮作用(皆さんも眠気覚ましに飲むことがありますよね)がありますが、ある種の薬を飲むことで、中枢神経興奮作用が増強することがあります。

結論としては、濃いお茶でなければ、含まれているタンニンやカフェインの量がわずかなのでほとんど影響がないと考えられます。ただし、薬と飲食物との相互作用については未知のものが多いので薬は水かぬるま湯で服用することをお勧めします。

Q4-3. 胃薬は症状がなくなったら止めてもいいですか?

A. 症状がなくなることと、病気が完治することとは別に考える必要があります。例えば胃潰瘍の場合、医師の処方薬を服用すると痛みなどの症状は数日で治まることが多いのですが、胃潰瘍が完全に治るまでは半年以上かかることもあります。症状がなくなった時点で服薬をやめてしまうと、胃潰瘍が悪化しさらに重篤な症状を起こすこともありますので、医師の指示通りに服用することはとても大切です。ただし、胃薬の中には症状が改善した時点で、服薬を終了してもよいものもあります。どちらのタイプの薬かご不明な場合は、医師、薬剤師にご相談ください。

Q4-4.便秘薬の使い方について教えてください。

A. 便秘薬は大きく分けて2種類のタイプがあります。
 ひとつは便の硬さを軟らかくする下剤、もうひとつは腸の運動を活発にする下剤です。
 便秘は日常的な病気ですが、原因は様々で、治療が必要な病気が原因となっている場合もあります。また、便秘以外の病気がなくても、腸の動きが悪くて便秘をしている場合と、逆に腸が過剰な動きをしているために便秘になっている場合があり、どちらの状態かによって適した下剤が異なることがあります。急に便秘になった場合やがんこな便秘が続いている場合は、まず、病院を受診し、便秘の原因を診断してもらうことをお勧めします。 適切な下剤がわかってからの下剤の飲み方については、お薬をお渡しする時にご説明します。

Q4-5.抗がん剤とお酒は一緒に飲んでもいいのでしょうか?

A. お酒は薬の肝臓での代謝に影響を与えることがあります。その結果、体内での薬物量を上げたり、下げたりすることがあります。抗がん剤は、効果が現れる薬物量と副作用が現れる薬物量の差が非常に小さいため、その方の身長・体重や肝臓・腎臓の機能によって、投与量を厳密に設定しています。お酒と服用することで起きたわずかな薬物量の違いが抗がん剤の効果や副作用に影響する可能性があるので、お酒と飲むことは避けて下さい。
 抗がん剤治療の休薬期間も体内に抗がん剤が残っていることがありますので、休薬期間の飲酒については医師にご確認ください。