埼玉県川越市の医療法人財団献心会 川越胃腸病院は消化器科専門病院として「高水準の専門医療技術」と「患者様の立場に立った心温かい医療サービス」を以って医療活動を遂行し、「人間尊重の医療を行う病院」を目指しています。胃,胃がん,食道,十二指腸,胆嚢,胆石,膵臓,小腸,大腸,大腸ポリープ,鼠径ヘルニア,検査,内視鏡,腹部超音波,CT,CTC,川越

あすなろ出張教室

■概要

医療活動の第一義は、患者の病を治療することにあります。しかし、一人ひとりの患者が抱える課題は多様で、高齢社会となった今、それは更に複雑な要素を含むようになりました。闘病における課題の中には、地域社会が抱える様々な問題と重なるものが多くあります。例えば、核家族化の進行による介護力の低下や、近隣との人間関係が希薄化することによって生じた孤立化などが挙げられます。このような地域が抱える課題が背景にあって、患者の治療環境が制限されたり、受けるべき医療が受けられなかったりするケースも散見されるようになりました。
そのような状況にあるからこそ、私たちは今、地域力を高めることが必要であると強く感じています。そのために、医療という私たちの専門分野を通して、地域社会へ貢献したいと考えています。そのことがまた、私たちの第一義である医療活動にも還元され、患者の支えにも繋がっていくものだと信じております。

これまでも川越第一小学校と協力して、「看護の日の病院ボランティア」や「クリスマスの病棟訪問」など、患者と児童の交流を通じて、患者には安らぎや元気を、児童には優しさや労わりの気持ちを育んでもらってきました。
これをさらに一歩進め、川越第一小学校の児童に対して、(1)命の大切さの確認と(2)働くことの意義を伝えることを活動の目的として、当院の職員による出張教室を開講することにいたしました。

■出張授業の内容

内容案

出張授業は、医師、看護師、薬剤師をはじめ、事務、整備課職員にいたるまで、病院を構成する多職種がリレー形式で行います。
授業内容案は、下表のとおりです。

職種 授業内容(案)
生命・人権尊重 職業倫理・職業観
1 医師 日々の仕事の中で、各職種の職員が、どのような思いで患者と接しているか伝える。
このとき、生命の不思議さや尊さ、人権とは何かを、専門職独自の知識だけでなく、実体験を通して獲得したものを児童に伝える。
各職種独自に制定された職業倫理要綱などを参考に専門職としての意義を講義するとともに、講師となる職員の職業選択に至った経緯、実際に働くことになった後の実感など、職員の独自の体験から導きだされた価値観も併せて伝える。
2 看護師
3 薬剤師
4 臨床検査技師
5 放射線技師
6 栄養士
7 事務
8 整備課職員
9 保育士

■教室の名前の由来

最後になりましたが、出張教室―翌檜(あすなろ)は、次のような由来から命名しました。

  • ”明日は元気になろう”という願いを込め、名付けて『川越胃腸病院あすなろ健康教室』の第1回を2000年に開催し、今では年3回の定例となっています。
  • 『明日は檜になろうと願いながら、永遠になりえない「あすなろ」の木の説話に託し、何者かになろうと夢を見、もがく人間の運命を活写した井上靖の自伝的小説-新潮社紹介文より抜粋-』
    今日よりも少しでも良い明日を目指すことは、人の持つ根源的な欲求であり、この欲求があるからこそ、患者の闘病への気力も湧き、医療の発展もあります。
  • 出張教室によって、以上のような“あすなろ”の言葉の持つ、明日への希望や向上心、成長への欲求が、児童の心に芽生えること期待しています。

私たちは、あすなろに願いを込めて、この出張教室が地域社会の活性化の一助になればと考えています。