埼玉県川越市の医療法人財団献心会 川越胃腸病院は消化器科専門病院として「高水準の専門医療技術」と「患者様の立場に立った心温かい医療サービス」を以って医療活動を遂行し、「人間尊重の医療を行う病院」を目指しています。胃,胃がん,食道,十二指腸,胆嚢,胆石,膵臓,小腸,大腸,大腸ポリープ,鼠径ヘルニア,検査,内視鏡,腹部超音波,CT,CTC,川越

あすなろ通信22号(初冬号)どうぞご覧ください!   

あすなろ通信22号(2016年12月1日発行)を発行しました。

http://www.kib.or.jp/press/22.pdf

(上記ウエブサイトにてご覧いただけます。)
ぜひご覧ください!

【記事抜粋】
「医療の本質(第3回)・より強く、より深い信頼関係に」
医療法人財団献心会 理事長 望月智行


1年間をかけて「医療の本質」について述べてきましたが、今回はその最終号をお届けいたします。
この原稿を書くために机に向かった頃、国内外のメディアが韓国の朴大統領の疑惑に関して、連日過熱気味な報道を流していました。これらのニュースを見るたびに、人間社会の複雑さと難しさを感じると同時に、国家も社会も企業も家庭も、それを壊すのは「人間の心に忍び寄る不信感」だと痛感しました。ひとたび心に宿った不信感は膨張することはあっても、容易なことでは解消しないことも、改めて感じさせられた出来事でした。
当院では30年前から「医療は究極のサービス業」と位置付け、技術と人間性尊重のサービスのコラボレーションこそ真の医療のあるべき姿だと認識してきました。そのためには、患者様と医療者(医療機関)との強くて深い信頼関係がなくては成り立ちません。人間社会では人と人、人と組織の間に信頼関係が希薄になると、相手や組織に対して不安や疑心暗鬼、疑い、さらには恐怖感や怒りまでもが芽生えてきます。そこから生まれるマイナスのエネルギーは、時として関係破壊へとつながります。それを防御する側では、制度やシステムを強化したり、契約関係で縛ったりします。しかしこのような対策からは生産的なものは何も生み出せず、人の幸せにつながるものは何一つ生まれてきません。人が幸せを感じられる状況は、「感謝と信頼」の関係でしかありえないのです。
医療は年々高度化し、最先端治療にも期待が集まりますが、その陰でリスク要因はますます複雑化してきます。医学と違って医療は「慈善の行為」と「理解と信頼」の結果で成り立つものです。私たち医療者は日頃から知識や技術を磨き、それを誠実に駆使し、言葉を尽くして正しい情報をお届けし、患者様とご家族に満足ないし納得の医療成果をお届けするための誠意と努力をお約束するものでなくてはなりません。また患者様も最終結果以上に大切なプロセスと努力の姿勢に対する「理解と信頼」の気持ちを残していただければ、私たちにとってこれ以上の励みや喜びはありません。
より良い医療の成果は、患者様と私たちの相互信頼に基づいた尊重し合う関係から得られるものであることを肝に銘じて、このシリーズを終わりたいと思います。
以上